フランスの10年ビザ取得、日本人だったことが良い結果に

こんにちはWataruです。

 

フランスのビザ(滞在許可証)の更新、「これほど面倒なことはないだろう」と言うくらい予約から手続きまで大変ですよね。

 

私も最初のビザの更新時にいろいろありましたので、10年ビザを取得するまでの経緯を書いていきたいと思います。

フランスの1回目のビザ更新で10年ビザを取得

フランスのビザの更新で、次に発行してもらえる滞在期間は、1年→1年→3年→5年→10年だったと言う人もいれば、3年→5年→10年だったなど、一定の決まりがないのかと思えるほど、人によって異なるみたいです。

 

私が直接県庁で当時聞いた話では、「結婚後3年経過していれば、10年ビザが発行可能です」ということでした。

日本人であると分かった瞬間に担当者の態度が軟化

まず良くあることですが、役所の担当者は最初かなり冷たくキツめな対応でしたが、パスポートを見せて日本人であることが分かった瞬間に、「日本人男性なんて初めて来ました!珍しいですね!」と誰がどう見ても明らかに態度が軟化したのが分かりました。

 

役所の担当者で「それはどうなの・・・」と思いましたが、ややこしくなるのでそこは触れずに、こちらも気さくな感じで話を進めていきました。

 

申請する前に用意すべき書類を全て持っていったのに、「これでは足りない」と言われましたが、それも予想済み。

 

粘りに粘って代わりの書類でOKということに。

 

ダメと言われても少しでも粘ってみることが大切な国なのだなと、改めて気付かされた機会でした。

 

とりあえず持っている書類などは、どんな場合でも全て持って行くスタンスでいると良いとですね。

 

あと「負けない気持ち」と「精神力」も(笑)

10年ビザ発行の対象ではないのに申請・審査してくれることに

前述した通り、「結婚後3年経過していれば、10年ビザが発行可能です」と言われたのですが、その3年にはビザの更新時に4か月足りず。

 

しかし頼んでもいないのに、ここでとんでもないオファーをしてもらいました。

 

なんと「あなた日本人だし、真面目だから4か月分をレセピセで繋いで、その後に10年ビザの申請をかけておきますね」と言われたのです。

 

妻曰く「逆差別っぽいね」と。

 

とにかくそんな特例みたいなことして良かったのか分かりませんが、結果的にそんな流れで10ビザの申請受理・審査をしてもらえたのです。

 

1年のビザから更新1回目で急に10年ビザの申請になったので浮かれていましたが、「申請するだけで結局受け取るまでは、何年になるのかは分からないですよ」とのことでした。

申請後、ある日突然私服警官が自宅を訪れる

これでビザを受け取るまで一件落着、とはいきません。

 

ビザの更新申請をしてから1か月程度経ったある日、急に私服警官が警察手帳をカメラ付きインターホンの前にかざしているではないですか。

 

悪いことはしていないと確証がありましたが、いざ警察官が、しかも急に家にくると驚きますよね。

 

家を訪問してきた要件としては、「10年ビザの申請をされたので、実際に登録住所に住んでいるのかの確認と、家具などがあり生活基盤となっているのか家の中を見させてほしい」ということでした。

 

因みに「これは10年ビザの申請した方全員に対して、毎回行うことなのですか?」と聞くと、「10年ビザを申請した人の中からランダム(抜き打ち)で実施している」という旨の回答をされました、

 

運悪く、抜き打ち調査に当たってしまったようです。

 

確認はすぐに終わり、「問題がないので、ビザの発行を進めるように県庁に伝えておきます」と言われて終わりました。

 

今思うとなかなか貴重な体験だったと思います。

 

そんなこんなで、レセピセの期限が切れて1か月するかしないかほどで、ビザが発行されたので県庁まで取りに来てくださいというメールが届き、無事10年ビザを取得することができたのです。

 

ほかの人の話を聞くと全く違う手続きをしていたり、提出書類が異なっていたりするので、結局は住んでいる地域や担当者による基準で決まるのかなと思っています。

 

これでまた1年ビザだと、すぐに申請に向けた準備をしなければいけないので、心が折れそうでしたが、なんとか10年ビザで切り抜けられました。

 

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